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さて、前回、最終的に上場するかどうかは、メリット、デメリットを勘案して、総合的に判断すべきですが、上場できるような体制を整えておくという意味では、上場を目指すべきという話をしました。
では、なぜ、上場できるような体制を整えておく必要があるのでしょうか。
このことについては、いろいろな考え方があると思いますが、私は、つぎのように考えています。
会社が、安定的に伸びていくためには、将来性のある事業を行っているだけでなく、事業を支えるための仕組みを整えておくことが必要不可欠です。
どんなに売上があっても、現金が枯渇すれば、会社は潰れます。
実際、1億円以上の売上があるにもかかわらず、うまくいっていない会社はたくさんありますし、何10億の売上があったにもかかわらず、潰れてしまった会社はたくさんあります。
そうならないように、事業を支えるための仕組みづくりが重要なのです。
また、現実問題として、実際にトラブルとなってしまった後に、そのトラブルを解決しようとすると、多大な時間と費用が掛かります。
そのため、仕組みの整備は、できるだけ早く行うことが重要なのです。
(弁護士 國安耕太)