最新の記事
アーカイブ
カテゴリー
先週、債権の管理をしっかりすることが、取引先の危険な徴候を読み解く大前提であるとお伝えしました。
そのうえで、取引先につぎのような事象が生じたら要注意です。
たとえば、
・支払金額の値下げ、支払期限(納期)の延期を求めてくる。
これは、資金繰りが厳しいことを端的に表す事象です。
・主要な取引先が倒産、契約打切りになった。
この事実が、即経営の悪化につながるわけではありません。
しかし、短期的には資金繰りが悪化する可能性があります。
さらに進んで、つぎのような事情が生じたら、具体的な回収行動に入る検討をする必要があります。
・赤字決算が続く
・ノンバンクから借金するようになる
・利益を考えないほど大幅な値引きを始める
このような徴候が現れたような場合、もうその会社は倒産寸前ですから、速やかに回収行動に入りましょう。
債権を回収できないリスクを防ぐためには、債権管理をきちんとしたうえで、取引先に対し、興味を持ち続け、情報を収集し続けること。
これに尽きます。
(弁護士 國安耕太)