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前回、創業当初から、事業を支えるための仕組みづくりをしておく必要がある、ということをお伝えしました。
では、どのような仕組みを整えておけばいいのでしょうか。
整えなければならないのは、大きく分けて3つの仕組みです。
まず、1つ目は、会社内部の仕組みです。
実際、上場するためには、社内規程を整備しなければなりません。
社内規程は、従業員、役員が遵守すべき事項を具体化したものであり、規程の整備は内部統制の浸透や運用にとって重要となります。
社内規程は、大別すると、①基本規程、②組織規程、③人事労務規程、④総務庶務規程、⑤業務規程の5種類に分けられます。
各規程の作成にあたっては、会社のすべての業務を過不足なく網羅していることが必要です。
業務上のルールや処理手順が規程として明文化されていないと、各業務処理に内在する問題点を継続的に改善できず、ノウハウが会社に蓄積されない等の弊害が生じる可能性があります。
また、業務範囲や責任関係が暖昧となり業務に支障をきたす可能性もあります。
このような意味で、社内規定の整備は必要不可欠なものなのです。
(弁護士 國安耕太)